村下孝蔵スペース:コンセプト
当サイトは全楽曲紹介を中心に、皆様がもっと村下孝蔵さんの魅力に触れるきっかけとなることを目指しています。
- すでに村下さんをご存じの方はさらにいろいろな角度から楽しめるような、
- 新しく村下さんと出会った方はどんどん楽曲やエピソードに触れてもっと好きになれるような、
そんな温かく奥行きある場の一つとなれたら幸いです。
ここでは、当サイトが生まれた背景やコンセプトをお話ししますね。
なぜ「いま」村下孝蔵?
村下孝蔵さんは1999年に亡くなっているシンガーソングライターです。
本記事執筆時点で亡くなられてからすでに20年以上が経過していますが、それなのにどうして「いま」このタイミングでこうしたサイトを開設するに至ったのかをご説明します。
変化の大きな時代
こちらをご覧くださっている皆様も日々お感じだと思いますけれど、現代は特に変化の激しい時代です。
片や地球の一部で人間同士が傷つけあう戦争が行われ、片やAIがコンピューターやインターネットなどをはじめ、社会的なインフラまで大きく変容させようかともいわれます。
わしが坐禅を始めた80年前も、やっぱりその時代なりに大変動の時期ではあったがな。
(注:ダルマ師匠はこの80年間ずっと坐禅をしているというのが当サイトおよび姉妹サイト「おうじゃの福眼」でのキャラ設定です)
もちろん、変化のない時代は存在せず、私たち一人ひとりも間違いなくその流れの一因となり、同時に結果となっています。
流行の歌や商品、俳優さんや言葉遣いなど、少し気を抜いているとすぐに見たことのないもので身の回りはあふれかえってしまうとさえいえるでしょう。
村下孝蔵さんの音楽や歌詞の普遍性
変化は進化でもあり、否定すべきものではありません。
しかし、私たちがここでこうして生きて存在していることそのもののように、変化のしようがない、あるいは変化しても必ずそこにあるという事柄がこの世界にはあるのも事実です。
なぜ「いま」村下孝蔵なのか、ということへの答えの一つは、彼の楽曲に上記の絶対的な普遍性のような何かが含まれていることなのです。
あくまで筆者個人がそう感じているというだけですけれど笑
「誰が聴いても○○のように感じる、いつ聴いても□□な気持ちになる」という意味合いをもって普遍的だとされる場合もありますが、ここで述べているのはそのようなものではありません。
さらに一歩踏み込んで、私たち人間のありさまやふるまいの様子そのものを洞察したことで生まれた何かが、村下さんの楽曲には含まれていると思うのです。
たとえるなら、それは野に咲く花々の美しさを愛でるにとどまらず、この大地に種が落ち、水が注がれることによって芽吹き、変化・成長していくその動きを余すところなく愛でるようなものです。
したがって、現代のような大変化の時代にこそ、変化の土台や変化そのものを大切に味わうという意味で、村下さんの楽曲が注目される理由が存在するのです。
村下孝蔵さんとは?
詳細は人物像に触れたページに譲りますが、簡単に村下孝蔵さんについてご紹介します。
具体的な経歴は、以下のようなものです(村下孝蔵ホームページから引用)。
- 村下孝蔵さん略歴(クリックで下に開きます)
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<村下孝蔵さん略歴>ー村下孝蔵HPより
1953年 2月28日、熊本県に生まれる
生家が映画館を経営していたため、映画の影響でギターに魅せられる
九州を離れ広島にてピアノの調律師をする傍ら、自主製作アルバムのレコーディングをする
1979年 CBSソニーオーディションにて最優秀アーティストに選ばれる
1980年 「月あかり」でデビュー
1982年 「ゆうこ」大ヒット
1983年 「初恋」・「踊り子」大ヒット以降七夕コンサートを筆頭に地道なコンサートツアーを続け、年一枚のペースでアルバムを発表
1989年 「ソネット」
1991年 「アキナ」大ヒット大ヒットを経て、他アーティスト(裕木奈江など)への楽曲提供(「りんごでもいっしょに」)を行うなど、作家としての力も発揮、「平成の歌謡曲」をめざし意欲的に制作活動を行う。
1999年 6月20日七夕コンサートリハーサル中に倒れ、6月24日(木曜日)午前11時27分、高血圧性脳内出血のため死去。
平成の歌謡曲を目指して活動をしていたという記述がありますね。この点については、ファンの方ならばきっと一家言あるのではないかと思います。
というのは、村下孝蔵さんほどにジャンル分けの難しいアーティストも珍しいからです。
もちろん現代ではさまざまな音楽ジャンルの知見が相互に交流し、数多くのコラボ作品が発表されていることでも分かるように、どの歌手がどのジャンルという区別がつきづらくなっています。
俳優さんだと思っていたら歌を歌っていたり、ミュージシャンだと思っていたら映画に出ていたりもするよな。
それはちょっとだけイメージが違うけどね!
ところが、村下さんは特にコラボなり他ジャンルの楽曲を参考にしたりという気配を強く感じないにもかかわらず、独特の世界観を表現してやまないのです。
歌謡曲ということもできるし、ポップスといえばポップスだし、ロック歌手というのは当てはまらないかもしれないけれど、童謡なども歌ったりして。
このように、村下さんは村下さん自身の作風や世界を磨いて自分の道を進んでいたという部分も、当サイトで厚く(篤く)(熱く)取り上げる理由だといえます。
人物像についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
当サイトの趣旨
最後に、当サイトの立ち位置や方向性を改めて確認しておきます。
トップページにも記載していますけれど、当サイトは村下孝蔵さんを応援する非公式の総合ファンサイトを目指して制作されました。
基本的な理念は二つあります。
- 村下孝蔵さんに関する話題や情報、映像や音楽、イベント、その他ファンの皆様が楽しめる事々の案内所となること
- 誰もが自分自身をそのまま表現して生きていくのを応援すること
村下孝蔵さんに関するインフォメーションセンター
すでに亡くなられたアーティストであることもあり、現在では村下孝蔵さんについて継続的に新しい情報が世に出てくることはありません。
他方で、村下さんのファンの皆様や、楽曲をカバーしている人々、折々にご本人を偲ぶ記念コンサートなどを企画・運営なさっている方々などは、それぞれのペースで自らの想いや演奏、企画内容などを発信しています。
これらの情報について、できる限り多くの方へ届く道筋を確保し、さらには新しく村下さんの魅力に触れる皆様も増やしていこうというのが一つ目の趣旨です。
村下さんはインターネットが現在ほどに広く浸透して、誰にでも利用される直前に亡くなったから、以前から情報が集まりにくい傾向にはあったものな。
先にも掲げた公式の「村下孝蔵ホームページ」も、現在ではインターネット上のアーカイブに保存されるだけとなっています。
また、もちろん当サイト以外でも熱意をもって村下さんに関して情報をまとめたり、ファンサイトとして運営されていたりするホームページは存在しますけれど、検索システムなどの関係から、そこへたどり着くきっかけがない場合があります。
以上のことから、当サイトでは村下さんについて取り上げているホームページや演奏者の方などをご紹介することにより、ここを訪れてくださった皆様がそれらの方々のもとへ遊びに行くことができる橋渡しにもなりたいと思っているのです。
みんな村下さん好きの仲間ですからね!
具体的にご紹介しているサイトやYouTubeチャンネルなどについては、以下のカテゴリーをご覧ください。
すべての人をそのままに応援
当サイトの二つ目の趣旨は、この世に暮らす誰もが自分自身そのままに生きるのを応援することです。
これは当初姉妹サイトである「おうじゃの福眼」にて掲げた理念でした。(詳細は同サイトのプロフィールページをご覧いただければ幸いです)
「ひとり一カテゴリー」という標語のもと、私たちは自分がおこなう仕事、活動などの枠にとどまらず、もっと多種多様なものから成り立っているということを確認し、それら全体として各個人がそのままに生きられたらすばらしい世界が生まれるのではないか、というものです。
この考え方を当サイトでもやはり掲げているのは、すでに述べたように、村下さんの楽曲にはこのような視点が多分に含まれていると考えるからです。
俳句とかもそうだけど、物事や自然のようす、その移り変わりを脚色なく描いていて、それでいて極度に美しい……そんな感じです。
最近はやりの言葉を使えば、村下さんこそ「愛」の人だったのではないかと思います。
自分の体験すること、他者の振る舞い、それぞれの想い、目に見えるもの見えないもの、それら全部を優劣なく慈しんで、歌にすることのできる歌人。
村下さんの楽曲を聴き、自分自身の声を聴いていくことで、私たちはこのあり方の息吹に触れることができるのではないでしょうか。
おわりに
このページでは当サイトのコンセプトをお伝えしてきました。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますけれど、「村下孝蔵スペース」というタイトルは公式の「村下孝蔵ホームページ」に近い感覚のつもり(?)で命名したものです。
ここまでお付き合いくださった皆様が、さらに村下さんの魅力を発見し、ご自身が生きていくうえでも力や優しさ、その他大切なものをはぐくんでいかれることを願ってやみません。
村下孝蔵はすごくいいですよね。
何度もコンサート行きましたよ。
アコースティックライブのとき、
次はバンドを連れてきますって言ってたのに。
一年中聴いているけど、秋には特に聴きたくなりますね。
りんごでもいっしょに、大好きです。
ねこ、弟、恋路海岸、モザイク、遠ざかる日
まだまだありますね、好きな曲。
tikoさん、コメントありがとうございます!
実際にコンサートに参加されたとのこと、とてもうらやましいです~。
「りんごでもいっしょに」は本当に良い曲ですよね(^^♪
聴いていけばいくほど好きな曲が増えるアーティストさんだなぁ、とつくづく思います。