発表アルバム順に
収録曲の解説を確認できます。
(随時更新🎵)
村下孝蔵さんが世に問うた形での
作品を軸に据える趣旨で、
アマチュア時代のアルバム
『それぞれの風』やベストアルバム等は基本的に除いています。
※一部、そのベストアルバムにしか
収録されていないシングル曲があるため、
取り上げたものもあります
『汽笛がきこえる街』
1980年7月1日発表。
デビューシングル「月あかり」をはじめ、ライブでも大人気の「松山行きフェリー」、酒場の女性を歌った「酔いしれて」など体験的な色合いの濃い名盤1stアルバム。
『何処へ』
1981年4月21日発表。
等身大でほのぼのとした二人の暮らしを描く「小さな屋根の下」、深く女性の心情に入り込んだ「春雨」、村下さんの代名詞ともなった「歌人」など実力を高めていった名作。
『夢の跡』
1982年4月21日発表。
心を閉ざした女性への想いを描く「ゆうこ」、時代色満載のドタバタ「下宿部屋」に加え、青春期の苦悩を熱く表した「離愁」など村下ワールド満開直前の名盤。
『初恋~浅き夢みし~』
1983年8月25日発表。
大ヒットしたタイトル曲「初恋」を筆頭に、激情的な「青い嵐」や弾き語りの粋をみせた「丘の上から」など、村下ワールドが花開いた名盤中の名盤。
『花ざかり』
1984年12月8日発表。
難解さと美しさで有名なシングル曲「少女」、少女が成長した姿に呼びかけたとも受け取れる「女優」、一人の男性を愛し続ける女性を描いた「とまりぎ」など男女の関わりの具体的な面に踏み込んで制作された楽曲を含む名盤。
『かざぐるま』
1986年7月2日発表。
決して溶け合わない二人の心情を描いた「かざぐるま」、タンゴの調子を取り入れた「二人の午後」、熱く生き方を語る「人生」など詩情と日常が融合した名作。
『陽だまり』
1987年10月21日発表。
アニメ「めぞん一刻」主題歌に起用されたタイトル曲「陽だまり」、阿久悠氏作詞の「哀愁物語~哀愁にさようなら~」に加え、世界観に重厚さを増した「珊瑚礁」など方向性の様々な楽曲を収録した名盤。
『恋文』
1988年10月21日発表。
強いけれど寄りかかるものを求める女心を描く「弟」や、離れていても永遠の愛を誓い合う「風のたより」、中華的テイストのタイトル曲「恋文ー上海から」など人と人の間に横たわる距離や大地の大きさまでも感じさせる名作。
『野菊よ 僕は…』
1989年11月1日発表。
石川県でロケをしたという「恋路海岸」、二人の新しい生活をそのままに賞賛する「幸せのメロディー」、“神”という単語が全作品中唯一現れる哲学曲「読み人知らず」など後期の深みを垣間見せる名作。
『清涼愛聴盤』
1990年7月21日発表。
既出の「ネコ」、「白い花の咲く頃」などのセルフカバー・アレンジ版のほか、不釣り合いの愛に迷った女性を描く「アンバランス」、徹底して情景に語らせた「終わらない君の夏」の新曲を加えた名盤。
『新日本紀行』
1991年4月25日発表。
雑踏の中で生きざるを得ない人々を見た「東京哀歌」に「群衆」、そうした世界で命を懸けた恋をする人間の姿を描く「愛着」、北国から追憶の香りを届ける「稚内から」など芸術性を高めた曲が多い大名作。
『名もない星』
1992年11月21日発表。
渾身の一作「ロマンスカー」のほか、大人らしく雅なロック調の「すみれ香水」、再スタートを宣言したかとも思える「きっといつかは」など円熟味を増したテイストを味わえる大名盤。
『愛されるために』
1994年7月1日発表。
人間の根本的なあり方に迫った「だめですか?」、最愛の人の門出に立ち会う「結婚式」、別れを正面から描いた「あゆみ」など村下ワールドの深淵が顔をのぞかせた大名盤。
『同窓會』
1999年9月8日発表。
村下さん生前最後のアルバム。道ならぬ恋に身を焦がした女性を描く「だっこちゃん」、思春期の揺れ動く心を切り取った「16才」、誰もが過ごした古き良き時代を思わせるタイトル曲「同窓会」など多彩な楽曲に酔える大名作。
『歌人~ソングコレクション』
1984年11月21日発売。
ここまで発表されたシングル曲、アルバム曲から選りすぐりを収録。女性の切なる心を歌った大名曲「花れん」は、2000年代のベスト盤に入るまでこのアルバムにしか採用されていなかった。
※その他のベストアルバム等については、別途、本ページあるいは記事にて触れる予定です。